日本病院会の「尊厳死」文書に、OTさん「おいおい、みんな俺の患者さんですけど」
日本病院会が「認知症者も高齢者も重症ならみんな自然死で」 次の狙いは神経難病と重症心身障害者?(2015/6/4)
日本の「尊厳(平穏)死」、実は日本型のパターナリズム誘導「無益」論では?(2015/11/5)
日本の「尊厳(平穏)死」、実は日本型のパターナリズム誘導「無益」論では?(2015/11/5)
その中でも特に問題にしてきたのは、以下の箇所。
敬愛するOTの川口淳一さんから
学会で「終末期における作業療法」という講演をすることになり、
その準備をしていたら、この文書に行き当たり、
spitzibaraさんのブログにヒットしたから、と
メールをいただきました。
学会で「終末期における作業療法」という講演をすることになり、
その準備をしていたら、この文書に行き当たり、
spitzibaraさんのブログにヒットしたから、と
メールをいただきました。
川口OTも、このくだりの6つのケースを見た時に、
「おいおい、これ、みんな俺の患者さんですけど」と驚いたそうです。
「おいおい、これ、みんな俺の患者さんですけど」と驚いたそうです。
で、メールに書いてくださったことを
ご本人の了解を得て、以下に。
ご本人の了解を得て、以下に。
あそこに書かれている尊厳死を医療チームが提案する対象の人たちって、
ほとんどは作業療法の対象者です。
認知症が進み意思疎通が取れないひととは、
医療者側が患者さんの小さなサインを読み取れていないことがほとんどです。
経口摂取が困難になったと言い切る前に
一日でも長く口から食べ続けるための方法を家族とやりきる必要があります。
癌末期の患者さんに対しては「がん患者リハビリテーションマニュアル」に
その存在を承認されるべく、スピリチュアルなケアが必要だと書かれていますし、
現に多くの病院でその実践と報告があります。
脳血管で意識回復が望めないひとと言いながら
脳死判定対象にはならない以上、どこかに「意思」が存在するのです。
目を閉じている人に「目をつぶって」というとぎゅっとつぶることもあります。
ほとんどは作業療法の対象者です。
認知症が進み意思疎通が取れないひととは、
医療者側が患者さんの小さなサインを読み取れていないことがほとんどです。
経口摂取が困難になったと言い切る前に
一日でも長く口から食べ続けるための方法を家族とやりきる必要があります。
癌末期の患者さんに対しては「がん患者リハビリテーションマニュアル」に
その存在を承認されるべく、スピリチュアルなケアが必要だと書かれていますし、
現に多くの病院でその実践と報告があります。
脳血管で意識回復が望めないひとと言いながら
脳死判定対象にはならない以上、どこかに「意思」が存在するのです。
目を閉じている人に「目をつぶって」というとぎゅっとつぶることもあります。
リハビリテーションという場合、わたしたちは華やかな成功例だけを数え上げることは許されないように思われる。リハビリテーションのスペクトラムを考えるとき、その一方の極に「納税者」を置けば、他方の極に植物状態をつづける人を置かないわけにはいかない。
そして「納税者」「社会復帰」などというスローガンの強調は、そのスペクトラムの一端だけを取り上げて他の端を切りすてることにつながりかねない。障害者の人権の主張、差別の克服を目指したはずのリハビリテーションが一部の障害者の人権を否定、新しい差別の創出に肩をかすことにつながりかねない。
技術論としてとらえるかぎり、できることとできないことがあるのは当然であるけれども、理念として捉えるなら、このような恣意的な切り捨ては到底許されることではないであろう。
そして「納税者」「社会復帰」などというスローガンの強調は、そのスペクトラムの一端だけを取り上げて他の端を切りすてることにつながりかねない。障害者の人権の主張、差別の克服を目指したはずのリハビリテーションが一部の障害者の人権を否定、新しい差別の創出に肩をかすことにつながりかねない。
技術論としてとらえるかぎり、できることとできないことがあるのは当然であるけれども、理念として捉えるなら、このような恣意的な切り捨ては到底許されることではないであろう。
まったく、その通りだと思う。
でも、実際にはそうなっていなかったこと、
それどころかむしろ逆に障害者の人権を踏みにじるような面もあったということは
障害者運動が指摘してきたんじゃなかったっけか。
それどころかむしろ逆に障害者の人権を踏みにじるような面もあったということは
障害者運動が指摘してきたんじゃなかったっけか。
だから、むしろ、医療が
障害者を治療に値しない、生きるに値しない存在とみなして
切り捨てていくのは、その「ねじれ」のある種の必然とも見えて、
障害者を治療に値しない、生きるに値しない存在とみなして
切り捨てていくのは、その「ねじれ」のある種の必然とも見えて、
見逃された方、14日深夜0時から再放送があります。
YouTubeはこちら ↓
https://www.dailymotion.com/video/x3cvjhq_%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%AF%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%82%B3-%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%8F-%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E8%99%90%E6%AE%BA7%EF%BC%90%E5%B9%B4%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F_news
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また、市野川容孝先生がHPにアップしてくださった
ナチスのプロパガンダ映画『私は訴える』と
安楽死計画以前にあった第一次大戦中の大量餓死についての補足情報がこちら ↓
http://d.hatena.ne.jp/Ichinokawa/20151110
ナチスのプロパガンダ映画『私は訴える』と
安楽死計画以前にあった第一次大戦中の大量餓死についての補足情報がこちら ↓
http://d.hatena.ne.jp/Ichinokawa/20151110