プールの事故から数日で生命維持を引き上げようとする病院との「無益な治療」係争事件(CA州)

いただきもののCA州の「無益な治療」係争事件情報。

6月3日に学校でのイベントの際にプールで溺れ、
意識不明となっている13歳の少年、Alex Pierceくん。

ロマリンダ大学こども病院が
アレックス君の生命維持を中止しようとしているため、家族が
7日にSan Bernardino郡の裁判所から一時的な保全命令をとった。

“They’re not even giving him time for his brain to start up or for the swelling to go down,” said an emotional Pierce during a telephone interview Thursday.

母親は「病院は脳が機能を回復したり腫れが引くのを待ってみることすらしてくれない」と。


現在の治療以上のことはできないとして、転院先は見つかっていないが、
保全命令により、ロマリンダ側は脳死判定の一環である無呼吸テストができないことに。
(無呼吸テストのためには人工呼吸器を数分間外す必要がある)

母親はロマリンダ外部の中立な立場の脳神経科医の診察を要求している。



それにしても、3日に事故に遭って意識不明となり、
わずか4日後には裁判所から保全命令をとらなければならないほどの
米国の病院の重症障害に対する「無益」論の見切りの早さに、

言葉を失ってしまう。