2014年1月28日のメモ

1月8日のメモで拾った、妊娠中に脳死状態となった女性の生命維持を巡るテキサスの係争、Munoz事の続報。脳死者は死者だからテキサスの事前指示法の適用外との判決。上はNYT。下2つは日本語記事。
http://www.nytimes.com/2014/01/27/us/texas-hospital-to-end-life-support-for-pregnant-brain-dead-woman.html?_r=0
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012601001454.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140127-00000020-jij_afp-int

Munoz、McMath両事件についてオンライン・シンポ。ポウプもカプランも参加。
http://thebioethicsprogram.wordpress.com/2014/01/25/introducing-an-online-symposium-on-the-munoz-and-mcmath-cases/

McMath事件から透けて見える黒人の間に広がる医療不信。
http://www.theroot.com/articles/culture/2014/01/blacks_don_t_trust_end_of_life_decisions.html


TV番組Coronation Streetの主人公が幇助自殺を選ぶストーリー展開に、障害者チャリティから合法化ロビーが番組を「ハイジャックした」との非難。:最近の日本の映画業界もいろんなロビーにハイジャックされている。
http://www.homecare.co.uk/news/article.cfm/id/1562206/disabillity-charity-accuses-assisted-suide-campaigners-hijacking-coronation-street-storylne

Sunderland大学の上級講師Dr Kevin Yuillが世界中の政府にPAS合法化をしないよう訴え。自殺そのものが常に悪いわけではないが、政府はそうした人の心の中について善悪を判断すべきではないという主張のよう。
http://www.sunderlandecho.com/news/education/sunderland-university-lecturer-urges-governments-not-to-legalise-assisted-suicide-1-6387505


上記にリンクしたTracey事件のエントリーのコメント欄に、去年3月に以下のように書いていて、すっかり忘れていたんだけれど、これ、いろんな意味で重要かな、と。
ウ―レットは、そのためには強者であり歴史的にも障害者に負い目がある医療の側が、より多く、相手から学ぶ努力をするよう説いている。「何が何でも救命・延命」でしか障害者の権利が守れないと感じさせるものが医療にあったのだとしたら、それは何だったのか。米国の硬直した救命優先ルールについては、そういうところから考え直すべきなんでは、そして、それが終末期医療で患者の意思や人権が十分に尊重されるという医療への信頼を築くことにもつながるんでは、と個人的には考え始めている。


英国で、高齢のガン患者が治療が行われずに見捨てられている、とガン患者支援チャリティ。これもまたLCP報告書が指摘していた「高齢者差別」の一つ。読んでエントリーにしたかったのだけど、できそうにない。
http://www.theguardian.com/society/2014/jan/24/older-cancer-patients-not-treated?CMP=EMCNEWEML6619I2

認知症患者の医療では介護者の声を尊重し支援するよう提言した介護者支援チャリティと英国看護協会の「ケアの三角形」キャンペーンがメディアで話題になっている。:『介護保険情報』の2月号の連載で取り上げたばかりなので、嬉しい。
http://www.nursingtimes.net/nursing-practice/clinical-zones/mental-health/new-six-point-dementia-guide-for-carers/5067261.article?blocktitle=News-archive&contentID=700
http://www.homecare.co.uk/news/article.cfm/id/1562216/carers-trust-delighted-to-see

世界中に拡がる格差の実態。トップ85人の富が、最も貧しい人たち350万人の富を合わせたものを上回る。:この記事、エントリーにしたかったんだけど読めてもいない……。ぐすん。
http://www.washingtonpost.com/blogs/wonkblog/wp/2014/01/22/10-startling-facts-about-global-wealth-inequality/?wpisrc=nl_cuzheads

米国の医療は「患者のコストうなぎのぼり、専門医の収入も急増」NYT。読みたいのに読めない記事ばかりが溜まっていくぅぅぅぅ。
http://www.nytimes.com/2014/01/19/health/patients-costs-skyrocket-specialists-incomes-soar.html?nl=todaysheadlines&emc=edit_th_20140119&_r=0

日本。「子宮頸がんワクチン」に関する2014年1月20日厚労省審議会について 薬害オンブズパースン会議の声明:審議会の結論、なんか McMath事件での「正しく診断された脳死から回復した人はいない」⇒「回復した人は誤診だっただけ」⇒「脳死と診断された人は科学的に死者」という論理に似ている。「科学的である」ということは、どうやら「政治的である」ということにとても近いらしい。
http://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=856

世界中で遺伝子組み換え技術を使った食品が出回っていく中、モニターと表示を求める声。:なんか順番が逆のような気がするんだけど。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/271310.php

日本。がんの征圧は間近か!?-鳥取大、悪性度の高い未分化がんを正常細胞に転換
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140128-00000069-mycomj-sci

ポケット小僧さんがブログで着床前診断について書いておられる。
自分自身が「産みたいのか、産みたくないのか」を考える前に、「女性は産むのがあたりまえ」みたいな価値観が社会にはあふれています。そんな社会だから、逆に「不妊治療」も増えているのではないでしょうか?本当に子どもを産みたい人が不妊治療をすることに反対するつもりはないけど、むしろ、「産めないなら産めないままでいいじゃん!」って言える社会じゃないことこそ、大きな問題なような気もします。
http://blog.livedoor.jp/pocketkozou/archives/52024655.html


日本。「赤ちゃんにきびしい国」のつづきとか補足とか~12万いいね!の理由~ :これは上のポケット小僧さんの言葉にも通じていくと思う。
「赤ん坊が泣きやまないことは普通にある」。そのことを知っているか、知らないか。体験したか、してないか。誰かに教わったか、教わってないか。・・・体験してないと「母親なら赤ん坊を泣きやませろよ、それが母親の責任だろう」と考えてしまうのだろう。
http://www.huffingtonpost.jp/osamu-sakai/12_2_b_4671548.html


日本。障害者条約 共生社会の道筋確かに 北海道新聞:批准の意味や課題がとても分かりやすい記事。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/517733.html

日本。相次ぐ障害者ホーム反対の背景は NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0127.html

長谷川三千代さん「女は家で育児が合理的」NHK経営委員のコラムが波紋:はあああああ??
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/27/gender-equality_n_4677549.html