ベルギーの安楽死者が全死者数に占める割合、6年間で2.4倍に急増

ベルギー、フランダース地域で
2013年上半期に死亡診断書を書いた6188人の医師へのアンケート調査をおこない、
60.6%の3751人から得た回答を分析した結果がNEJMに報告されている。

それによると、

1. 2007年に1.9%だった安楽死の割合は、2013年には4.6%へと、6年間で242%の増加。
2. 2007年に.07%だった幇助自殺の割合は、2013年は.05%で、統計的な変化はない。
3. 死者数全体に占める安楽死または幇助自殺の要望の割合は、2007年の3.5%から2013年には6.0%に増加。
4. 認められた安楽死または幇助自殺の割合は、2007年の56.3%から、2013年には76.8%に増加。

また、
2007年には、全死者数の1.8%が明示的な要望なしに死を早められたが、
2013年には全死者数のうち1.7%が明示的な要望なしに死を早められており、
この点ではほとんど差がない。

さらに、持続的な深い鎮静の使用(水分と栄養を引き上げて脱水死へ)も
2007年の14.5%から2013年には12%と減少している。

減少の理由は、安楽死の増加と見られる。

こちらは現在、フランス議会が認める法案を審議中にて、
俄かに注目されてきているところ。









ちなみに、オランダに関するデータはこちら ↓
オランダの医師の3割が認知症、精神障害、「もう生きてたくない」への安楽死に容認姿勢&機動安楽死チームへの要望は急増中(2015/2/20)
死が単なる「ライフスタイルの選択」と化した国、オランダ(2015/1/7)
この記事によると2006年には1923件だった安楽死が2013年には5000件に増加。
今では33人に1人が安楽死で死んでいる、とのこと。


20日追記】
シャデンバーグの次の記事。
患者が意識がなくなったり意思決定能力がなくなったら
明示的な要望なく死を早めることが行われている、との
ベルギーの医師のコメントが紹介されている。
それがデータからすると年間1000人近くに上る、と。
https://www.lifesitenews.com/pulse/almost-1000-deaths-are-hastened-without-explicit-request-each-year-in-belgi


【25日追記】
シャデンバーグがこの調査データによる13年の総数と
ベルギーの公式の発表による13年の総数の比較から、
約半数の安楽死がしかるべく報告されていない可能性を指摘している。
https://www.lifesitenews.com/pulse/almost-half-of-the-belgian-euthanasia-deaths-may-not-have-been-reported-in


【4月13日追記)
この研究結果に関する記事。
ベルギーの医師は年間1000人を同意なしに安楽死させている、と。
http://www.breitbart.com/national-security/2015/04/12/euthanasia-in-belgium-doctors-hasten-the-death-of-1000-non-consenting-patients-a-year/