最高裁がPASの権利を認めたカナダで、幇助自殺者からの臓器提供をめぐる議論
十分に予測されたことだけれど、
カナダ最高裁の判決についてはこちらに ↓
カナダ最高裁、判事の全員一致でPAS禁止を覆す(2015/2/7)
カナダ最高裁の「医師幇助死」合法判決をめぐる議論 メモ(2015/2/20)
カナダ最高裁判決文までがPASをPADと置き換え(2015/2/26)
カナダ最高裁、判事の全員一致でPAS禁止を覆す(2015/2/7)
カナダ最高裁の「医師幇助死」合法判決をめぐる議論 メモ(2015/2/20)
カナダ最高裁判決文までがPASをPADと置き換え(2015/2/26)
この記事に書かれているカナダの移植医療関係者らのコメントは
一様にPAS自殺者からの臓器提供の倫理問題の複雑さを前面に出して、
慎重論を説いているように見えるけれど、
一様にPAS自殺者からの臓器提供の倫理問題の複雑さを前面に出して、
慎重論を説いているように見えるけれど、
以下の、
the University Health Networkの他臓器移植プログラムのディレクターである
Atul Humar医師の発言に伺えるように、
the University Health Networkの他臓器移植プログラムのディレクターである
Atul Humar医師の発言に伺えるように、
この論理が逆転して
「十分なセーフガードさえあればよい。
むしろ、やらないことは本人意思の不尊重になる」という主張へと
いつでも翻る用意があることが明らか。
「十分なセーフガードさえあればよい。
むしろ、やらないことは本人意思の不尊重になる」という主張へと
いつでも翻る用意があることが明らか。
If we were ever to consider this type of practice, all the decisions around assisted death should be kept separate from the discussions around organ donation,” he said. “And that whole piece should be kept separate from the transplant group and the transplant physicians.”
However, “My own thoughts on it are that we should always make all efforts we can to respect the patient’s wishes.
“If one of those wishes is to be an organ donor, we would try, as we would for any end-of-life situation, to respect that wish,” he said.
However, “My own thoughts on it are that we should always make all efforts we can to respect the patient’s wishes.
“If one of those wishes is to be an organ donor, we would try, as we would for any end-of-life situation, to respect that wish,” he said.
Doctors worry how organ donations will be affected by Supreme Court ruling on assisted suicide
National Post, March 17, 2015
National Post, March 17, 2015
ベルギーの実態については、こちらに ↓
ベルギーで2年前にロックトインの女性、「安楽死後臓器提供」(2010/5/9)
ベルギーの医師らが「安楽死後臓器提供」を学会発表、既にプロトコルまで(2011/1/26)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」、やっぱり「無益な治療」論がチラついている?(2011/2/7)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」9例に(2012/10/5)
ベルギーで2年前にロックトインの女性、「安楽死後臓器提供」(2010/5/9)
ベルギーの医師らが「安楽死後臓器提供」を学会発表、既にプロトコルまで(2011/1/26)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」、やっぱり「無益な治療」論がチラついている?(2011/2/7)
ベルギーの「安楽死後臓器提供」9例に(2012/10/5)
University Hospitals LeuvenのDirk van Raemdonck医師によると、
これまで17人の安楽死後臓器提供ドナーから肺、腎臓、肝臓が提供された、
レシピエントは全員、経過は良好とのことで、それについては
来週ブリュッセルで開催されるベルギー移植学会の年次大会で発表される。
これまで17人の安楽死後臓器提供ドナーから肺、腎臓、肝臓が提供された、
レシピエントは全員、経過は良好とのことで、それについては
来週ブリュッセルで開催されるベルギー移植学会の年次大会で発表される。
現在でも、幇助を受けずに自殺した人からの臓器提供は行われているのだから、
自らの手で非常に悲しく激しい自殺をした人々からの臓器をとって、
じっくり計画して幇助を受けて死ぬ人では臓器摘出を拒否するというのは、
自殺幇助を決断できるだけの意思決定能力があるというのに、おかしい。
じっくり計画して幇助を受けて死ぬ人では臓器摘出を拒否するというのは、
自殺幇助を決断できるだけの意思決定能力があるというのに、おかしい。