2015年5月16日のメモ

アイルランドでも老親介護と依存状態にある子どものケアを共に担う「サンドイッチ世代」が急増し、50歳から69歳女性では、3人に1人.
http://www.irishexaminer.com/ireland/sandwich-generation-on-the-rise-says-carers-group-330434.html



スコットランドで、元TVプロデューサーで重症障害がありケアホームで暮らしているGordon Rossさん(66)が、障害がない人なら自殺できるが障害のために自殺することができない人には手助けが必要なので、自分の自殺を手伝ってくれる人が罪に問われないように法の明確化を求めて提訴
http://www.bbc.com/news/uk-scotland-32726294

フロリダで3月に事故で意識不明となったTim Mattinglyさん(67)めぐり、「第二のシャイボ訴訟」。3人の姉妹のうち、一人は反応があるといい、2人が生命維持の停止を希望している。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2015/05/another-florida-terri-schiavo-court-case.html

NY州で、生命維持の中止には本人の事前指示がない場合には、本人意思をめぐる「明確で説得力のあるエビデンス」を必要とするナンシー・クルーザン事件でのスタンダードを変更し、本人の意思に反して医師らに水分と栄養の引き上げを可能とする法案が準備されつつある。
http://www.lifenews.com/2015/05/04/new-york-bill-allows-starving-patients-to-death-without-their-consent/

英国のAcademy of Medical Royal Collegesが無用な治療を避けるべく、100の医療介入のリストを作成。NHSの配分制度化への懸念が出ている。:医学的無益性というのは、あくまでも個別の患者に対する個別の治療の文脈で個別具体に見極められるべきものなのに、病名や障害名による包括的な切捨て論に堕してしまっているのでは、と疑問に思っていたんだけど、もう一方から医療介入による包括的な切り捨ても始まってきたということか。個別具体の文脈では同じ医療介入が必要な治療になったり無益で過剰な治療になったりもするはずなのに。ところで過剰医療という点については、私は個人的に、こうした「無益な治療」論の進行の一方で、感染予防を始めとする「予防医療」の広がりによる新たな「過剰医療」が行われているのではないかと非常に憂慮している。
http://www.theguardian.com/society/2015/may/12/doctors-to-withhold-treatments-in-campaign-against-too-much-medicine

アイオワ州のPAS合法化法案、通過せず。
http://www.catholicglobe.org/?p=2648


NZで、脳腫瘍で終末期状態の弁護士 Lecretia Sealesさんが、自殺幇助は人権である、と提訴。
https://www.lifesitenews.com/news/new-zealand-lawyer-seeks-ruling-that-assisted-suicide-is-a-fundamental-huma

西オーストラリアの医師らが、Nitschke医師が終末期でもない男性Nigel Brayleyさんの自殺幇助を広報に使いExit Internationalの会員を増やしていることについて、強く非難。
https://au.news.yahoo.com/thewest/a/27909978/death-taints-nitschke-doctors/



英国の自殺幇助事件で、親友の自殺のためにガスを手に入れて渡した22歳のMilly Callerさん、無罪に。
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/law-and-order/11605043/Woman-22-cleared-of-assisted-suicide-over-friends-death.html

Not Dead YetのDian Colemanの「なぜ障害者の権利アドボケイトは自殺幇助に反対するのか」というコメンタリー。
http://www.syracuse.com/opinion/index.ssf/2015/05/why_disability_rights_advocates_oppose_assisted_suicide_commentary.html

NY州の障害児施設ウィロウブルックの虐待的な処遇が問題となった事件で、NY州知事 Huge L. Careyがthe Consent Decreeを出して一連の訴訟が終結したのが、40年前、1975年の5月5日。それを記念するNCDの記事。
http://www.ncd.gov/newsroom/05042015

埋め込み型の避妊具Essureには、長期に使用された場合に健康リスクがあることが明らかに。障害のある女性への不妊手術の議論に関係しそうな問題。
http://www.nytimes.com/2015/05/04/us/long-term-data-on-complications-adds-to-criticism-of-contraceptive-implant.html?emc=edit_th_20150504&nl=todaysheadlines&nlid=50068194&_r=1

若い医師らには患者への思いやりが欠けているとの指摘をめぐり、ハーバード医科大学のRichard M. Schwartzstein医師がNEJMで医学教育に制度上の問題がある、と指摘。
http://www.bioedge.org/bioethics/training-more-empathetic-doctors/11427

日本。医療事故で「刑事罰」を受けるかもしれない――9割の医師が「不安」を感じている:何よりの回避策は、法律で免責を確保するより目の前の患者との信頼関係だと思うんだけど。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150508-00003070-bengocom-soci

HPVワクチンは「安全で100%効果があると広範な臨床実験などで実証されてきたにも拘らず」若い女性への接種が進まないことから、McGill 大学の研究者らが親が娘への接種について決める際の要因を調査
http://www.medicalnewstoday.com/releases/293734.php

安全なHPVワクチンが利用可能であるにも拘らず、接種しているのは米国のティーンの半数以下。女児は半数、男児は4分の1の接種率のフロリダでは研究者らがクリニック、親、子ども本人をターゲットに”Protect Me from HPV”と題したプログラムをスタート。葉書で通知するなどの戦略を試みたところ、接種率がアップ
http://www.medicalnewstoday.com/releases/292750.php

電子カルテ・システムにより親とクリニックの医療職に促す通知をするだけで、HPVワクチンの接種率は上げられる、との調査結果。:上の情報含め、ここまで何が何でもHPVワクチン接種率を上げる方法論の研究が進められていることに驚く。それは、そういう研究には資金が流れているということ。副作用リスクを調べる調査や、副作用が出た人への治療法の研究にではなく。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/293792.php

HPVワクチンは青少年男性の中咽頭がんの予防にコスト効率が良い
http://www.medicalnewstoday.com/releases/292295.php

アスピリンを頻繁に飲むと子宮頸がんのリスクを半減できる。:ほんにアスピリンは万能薬。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/293370.php

進行した子宮頸がんに、初の最新治療を試み。英国。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/293142.php

地域医療日誌さんのブログ・エントリー「子宮頸がん検診には効果がありますか?」(1)(2)
http://www.bycomet.tokyo/entry/hpv1
http://www.bycomet.tokyo/entry/hpv2

地域医療日誌さんのツイート「病気を治せたり、病気にならないことにこしたことはないが、病気の撲滅とか制圧とかという話になるとちょっとこわい」。予防医療とかワクチン推進利権のあたりの方々は「撲滅」と「制圧」が大好き。
https://twitter.com/bycomet/status/595921821930692609

上越中央法律事務所「HPVJAPAN」による声明の問題点について。声明の呼びかけ人は、HPVワクチン製薬企業から多額の寄付を受けている「子宮頸がん制圧をめざす専門家会議」議長の野田起一郎氏、実行委員長の今野良氏です。また、「HPVJAPAN」の連絡先電話番号は、「子宮頸がん制圧をめざす専門家会議」の事務局の電話番号と同一であり、関連性が疑われます。なお、薬害オンブズパースン会議がこの事実を指摘した後、「子宮頸がん制圧をめざす専門家会議」のウェブサイトから電話番号の記載が削除されたということです。
http://j-c-law.com/hpvjapanseimei/

池田としえさんのツイート。このCSIS報告書Merck社から提供された資金によって作成されたと CSISの報告書が池田さんを名指しで批判していることについては、斎藤貴男著『子宮頸がんワクチン事件』に。
https://twitter.com/toshi2133/status/595169254900506624


肥満の子どもの親の95%が自分の子どもに問題を感じていない。:それって、案外に健全な傾向なんじゃないかと思ったりもするんだけど。
http://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2015/05/12/95-percent-of-parents-think-their-overweight-children-look-just-right/

日本語。医者自身が病気になったら“治療拒否”したいケース30.
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150505-00015155-president-bus_all&p=1

幹細胞で卵子を若返らせる技術を使って生まれた初めての子ども カナダのZain Rajani君。技術開発は米国の企業。下は日本語報道。「卵子のもと移して若返り? 米企業が赤ちゃん誕生と発表」
http://www.newscientist.com/article/dn27491-first-baby-born-with-ivf-that-uses-stem-cells-to-pep-up-old-eggs.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000013-asahi-int

英国の59歳の女性が、死んだ娘の卵子を冷凍してドナー精子で孫がほしい、と。
http://www.bioedge.org/bioethics/british-woman-seeks-to-bear-dead-daughters-child/11430



インドの生殖補助ツーリズムの闇。
http://www.bioedge.org/bioethics/outsourcing-embryos-in-india/11425

米国、生命倫理問題のための大統領諮問委員会から、報告書 Grey Mattersの後半が刊行され、特に脳科学研究の急速な発展の倫理問題にフォーカス。デューク大のNita Farahany教授のBioEdgeインタビュー。I think in some instances, it’s being used before the science can tell us much about the behaviors or reasons for actions pertinent to a criminal case. It is so important to deliberate about the ethical and legal questions raised by the use of neuroscience in the legal setting already, before its use becomes more mainstream.
http://www.bioedge.org/bioethics/neuroscience-and-the-law-an-interview-with-nita-farahany/11423


日本。(教育交差点 ビッグデータの現場から)膨大な学習データ解析
http://www.asahi.com/articles/DA3S11739288.html



狩猟採集時代の社会は男女平等だった、農耕社会になって不平等となった、という科学者らの研究。
http://www.theguardian.com/science/2015/may/14/early-men-women-equal-scientists?CMP=EMCNEWEML6619I2