2016年8月25日のメモ

脳に超音波で刺激を与えたところ、25歳の昏睡状態の患者の意識が戻った、というカリフォルニア大の研究。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/312515.php

裁判途上で診断が植物状態から最小意識状態に転じたハッサン・ラスーリ訴訟の最高裁判決は、オンタリオ州の医療同意法に基いて治療の中止にも同意が必要とするものだったのだけれど、それに対して、患者と代理決定権者は医師が患者にとって「有害」と感じる治療まで要求できる、医師はそれを強制される、という捉え方が出てきている。法学者のHilary Young。:最小意識状態の人への生命維持は「有害」なのか?
http://medicalfutility.blogspot.jp/2016/08/patient-rights-to-demand-non-beneficial.html


CA州のALS女性、お別れパーティを開いてから医師幇助自殺というニュースには、私も「余命半年?」という疑問があったけど、CA州は障害者にはPASを認めるが囚人には認めない、と。
http://www.wnd.com/2016/08/california-oks-assisted-suicide-for-disabled-but-not-prisoners/

ベルギー代表としてパラリンピックの陸上で車イス100メートル走に出場する Marieke Vervoortさんはこれまでに金・銀メダルを取っており、今回も金を狙っているが、その後は安楽死したいと希望。痛みや暗い物思いを忘れていられるのは走っている時だけ、と。しかし、彼女のケースは安楽死の要件を満たすのか、とCook。
http://www.bioedge.org/bioethics/gold-medallist-paralympian-from-belgian-seeks-euthanasia/11956

豪で新たな安楽死合法化キャンペーン。ジャーナリストのAndrew Denton。
http://www.bioedge.org/bioethics/down-syndrome-test-may-lead-to-a-rise-in-termination/11959

安楽死推進派作成によるオランダの安楽死合法化運動のドキュメンタリー、the Fight to Die.
http://www.bioedge.org/bioethics/documentary-chronicles-history-of-dutch-euthanasia-law/11962

生命倫理学者のUdo Shuklenkが、べビー・ブーマー世代が政治家や判事になれば安楽死や自殺幇助の合法化は必然、と。:上記のドキュメンタリーによると、オランダの合法化の中心的存在だったBoudewijn Chabot医師はかつて、かつて違法ドラッグを手に入れて楽しんでいた世代はそういう死に方をしたがるだろうと予言したとのこと。
http://www.bioedge.org/bioethics/more-donating-their-bodies-to-science/11966

WPに高齢者の終末期医療がどうして過剰になりがちなのか、という医師の個人的体験を通しての考察。The impulse to treat often prompts us to forget that many elderly patients have multiple medical problems brought on by chronic organ system weaknesses. Focusing aggressive therapy on one serious diagnosis can complicate another to the point of death, disability or prolonged hospitalization. Beyond that, too many doctors succumb to research from drug and device makers that show incrementally positive results for therapies that mean little to someone at the end of a long life.
https://www.washingtonpost.com/national/health-science/mission-creep-doesnt-benefit-patients-at-the-end-of-life/2016/08/22/3664630c-032e-11e6-9203-7b8670959b88_story.html

上の記事の主張、いま読んでいるアトゥール・ガワンデ『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』の内容に通じていく気がする。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4622079828/ref=oh_aui_detailpage_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

NYTに「障害者になるということ」という記事。米国人は5人に1人が何らかの障害を持っているというのに、なぜ障害に対する否定的な眼差しがなくならないのか。a disability consciousness
http://www.nytimes.com/2016/08/21/opinion/sunday/becoming-disabled.html?_r=0

日本。重症心身障害者の災害支援 「日常的な協力が必要」 北区で講演/ 岡山
http://mainichi.jp/articles/20160820/ddl/k33/040/448000c

津久井やまゆり園」で亡くなった方たちを追悼する集会 8月6日 東大先端科学技術研究センター 当事者研究分野 熊谷研究室
http://touken.org/2016%E5%B9%B48%E6%9C%886%E6%97%A5%E8%BF%BD%E6%82%BC%E9%9B%86%E4%BC%9A/

日本。障害者を「世の光に」 創設70年の近江学園 相模原事件から1カ月、理念の重さ改めてかみしめる
http://www.sankei.com/west/news/160824/wst1608240041-n1.html

【相模原事件】植松容疑者は「モンスター」か? 再発を防ぐために精神科医は問いかける
https://www.buzzfeed.com/satoruishido/sagamihara-jiken-matsumoto?utm_term=.fqvelAEoe#.ee7zRVd2z

相模原殺傷事件 感じた嫌悪「いつか起きる…」 長男が障害持つ野田聖子衆院議員
http://mainichi.jp/articles/20160817/dde/012/040/003000c

脳死概念の崩壊」に替わる、「社会の規律として強要される与死(よし)」の登場 守田憲二さんのブログ記事。
www6.plala.or.jp/brainx/yosi.htm

英国NHSがより安全で正確なダウン症の遺伝子検査 cfCNAを提供開始するらしい。
http://www.bioedge.org/bioethics/down-syndrome-test-may-lead-to-a-rise-in-termination/11959

BioEdgeによる生命倫理学者 Rob Sparrowへのインタビュー。多様性、障害、優生思想。Sparrowが言っていることって、ずっと前から森岡正博とか鷲田清一が言っていたことのような気がする。
http://www.bioedge.org/bioethics/diversity-disability-and-eugenics-an-interview-with-rob-sparrow/11951

認知症の人を介護するケアラーに10のアドバイス:エントリーにしたかったのですが。
http://home.bt.com/lifestyle/wellbeing/10-top-tips-for-dementia-carers-11364080435214

日本。目的告げずDNA採取は違法=窃盗事件で一部無罪―東京高裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160823-00000110-jij-soci

米国の製薬会社、医療機器会社は未だに、不穏当な処方や保険請求、性的行為などで懲罰を受けた医師に、顧問料や講演料などを支払っている。
https://www.propublica.org/article/drug-and-device-makers-pay-thousands-of-docs-with-disciplinary-records

日本。製薬会社の営業マンが本音を告白「"安くて安全な薬"より、"高くて危ない薬"を出すんです」 誰のための医療なのか?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160706-00049037-gendaibiz-bus_all&p=1

兵士の眠りを助けるデバイスによって、PTSDを予防しよう、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/312459.php

カルシウムのサプリを飲むと女性では認知症リスクが上がる場合も。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/312371.php

日本。65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 日本感染症学会
http://www.kansensho.or.jp/guidelines/o65haienV.html

日本。子宮頸がんワクチン研究に不正疑い、信州大が本調査へ
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160804-OYTET50006/

信州大副学長、月刊誌を提訴=子宮頸がんワクチン研究めぐり―東京地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160817-00000184-jij-soci

超未熟児への酸素濃度のリスクを親に説明するICをめぐって、NEJMが掲載した一連の論文に疑義を呈したRuth Maclin医師らの論文を、同誌が掲載拒否して物議に。
http://www.bioedge.org/bioethics/australia-urges-cambodia-to-crack-down-on-surrogacy-services/11968

ジカ・ウィルスは胎児だけでなく成人の脳細胞にも影響。
https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2016/08/18/zika-can-infect-adult-brain-cells-not-just-fetal-cells/

米で、貧困のため葬儀や埋葬の費用が賄えず、家族の遺体を科学のために役立てて、と献体する人が増えている。:そのうち、医療を受けるために貧しい人たちはリスクの高い臨床実験に参加するしかなくなっていくんじゃないかという気がしている。
http://www.bioedge.org/bioethics/more-donating-their-bodies-to-science/11966

BBCが自分が生んだ子どもを手放すことにインドの代理母が感じている苦痛をとりあげている。
http://www.bioedge.org/bioethics/the-pain-of-indian-surrogate-mothers/11964

タイ、インド、ネパールが外国人への商業的代理母を禁じたため、多くの希望者はカンボジアに向かっているが、実際にカンボジア代理母をやっているのはタイの女性。
http://www.bioedge.org/bioethics/australia-urges-cambodia-to-crack-down-on-surrogacy-services/11968


日本。「政治とメディアの距離がおかしい」 大本営発表のウソ、今への教訓
http://notdeadyet.org/not-dead-yet-disability-advocates-critical-of-ccs-promotion-of-death-by-vsed