5000人以上が抗がん剤を拒否されることに。これでPAS合法化はまずい、とSaunders医師(英)

コストを理由に抗がん剤を拒否される患者がいないように、と
キャメロン首相の公約で2011年に出来たのが the Cancer Drugs Fund。

NHSの分配機関が認めない治療を5万人以上の患者に提供してきたが
ここへ来て、財源が大きく不足。

先週、保健当局は、抗がん剤治療への大幅な制限策を発表。
今後は17種の抗がん剤の25種類の適用がNHSの支払い対象とならないため。
乳がん、大腸がん、皮膚がん、すい臓がんの患者は
NHSの資金では抗がん剤治療を受けられなくなる。

進行した乳がんでのKadcyla,
大腸がんと乳がんでの Avastin、
多発性骨髄腫でのRevlimidとImnovid、
17年間すい臓がんの最初の治療薬とされてきた Abraxaneなど、
治療効果が証明されているものも含まれている。

私も記事のタイトルとリードから、
これはオレゴンで起こっている事態そのものだなぁ、と思ったけど、
やっぱりSaunders医師はここでオレゴン抗がん剤を拒否されて、
給付可能な治療の選択肢にはPASが含まれていたと抗議した
Barbara Wagnerさんと Randy Stroupさんの事例を挙げている。

英国議会では数日中に
PAS合法化法案の投票が行われることになっており、

こうした状況でPASの合法化は弱者への影響が大きすぎて危険、と。


Recent cuts in proven cancer drugs will steer people toward assisted suicide if Marris Bill passes
Dr. Peter Saunders,
National RIGHT TO LIFE NEWS TODAY, September 8, 2015

昨年、英国の自殺幇助起訴ガイドラインが緩和された際の
Saunders医師の批判については、こちらに ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara2/64314544.html