重症の自閉症/知的障害者の自立生活に年間7万ドル(米KS)

前のブログから
英米の障害者福祉のベースラインはどのあたりなのかということが気になって、
関連情報に出くわすと拾ってきているのですが、

以下の記事に興味深いケースが出ているので。

米国カンザス州ウィチタに住む Neil Carneyさん、18歳。

自閉症と知的障害がともに重症で
異食があり、攻撃的になると最寄りの人をひっかいたりすることもある。

歩くには脚をちょっと引きずり、
灰色のくつしたを持っていないと安心できない。

親族が購入した戸建て住宅(single-family home)で
もう長年彼のことを分かっているプロの介護者と暮らしている。

その在宅介護サービスには
カンザス州からNPO事業所に対して年間7万1000ドルが支払われている。
これは重症障害者への支給最高額だが、
それでも施設入所よりは安い。


ただし、記事そのものは、
こうしたメディケイドにおける障害者支援サービスの扱いを1月をもって、
これまでの州の直営から医療と同じくマネッジド・ケア制度KanCareに移行する
カンザス州の決定をめぐるもの。

このたびのカンザス州の決定は全米で初めてのものだが、
その他の州にも、こうした移行によってコストを抑えサービスの質向上を狙って
同様の動きは見られ、今後こうした転換が相次いでいくものと予想される。

しかし、これまで障害者への支援サービスが除外されてきたのは、
障害者の場合には個別の特性を考慮する必要性が高いためであり、
マネッジトケアへ移行すると、そうした配慮が得られなくなると
関係者は懸念している、という趣旨の記事。



記事中にあったsingle-family homeを検索していたら出てきた、
ちょっと面白い文献をついでにメモとして。



米国メディケアでの障害児者ケア事業では、
これまでもこんな問題が指摘されていた ↓