2014年2月4日のメモ

ベルギーで終末期の鎮静の8割が本人の明示的な要望なしに行われている、22%では医師が死なせる目的で鎮静している、などの調査結果が出てきている。:元論文を送ってくださった方があるので、近く読んでエントリーにするつもり。ちょっと気になるのは2007年のフランダースでの、というあたりが、下の2010年の論文と同じ調査対象なんだけど、どうなんだろう?
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10836

なお、ベルギーの安楽死については以下の2つの調査をこれまで拾っている。
ベルギーにおける安楽死、自殺幇助の実態調査(2010/5/19)
ベルギーの安楽死10年のすべり坂: EIB報告書 1(2012/12/28)



TVドラマの主人公がすい臓がんになり自殺幇助を選んだことが話題になっている英国で、BBCの番組にアイルランドのALSの男性が電話をかけ、自分は死ぬことなど考えてもいないのに、いつも自殺幇助を考えるかと人に問われ続けており、それによって家族や社会に迷惑をかけないように考えなければならないのかと思わせられる、と。音声あり。
http://www.bbc.co.uk/news/health-25827492

C&CやFENなど自殺幇助合法化推進団体のキャンペーンは暗黙のうちに障害者をターゲットにしている、という検証記事をNot Dead Yet のDian Colemanが
http://www.notdeadyet.org/2014/01/guest-blog-by-w-carol-cleigh-not-paying-attention.html

Munoz事件についてのBioEdge記事。1982年から2010年の30ケースをドイツの医師らが調査したところ、脳死となった女性から生存可能な状態で生まれたのは12人で、乳児期を無事に生き延びた。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10837

認知症で医療に同意できない人の代理決定について、斎藤正彦都立松沢病院院長の見解。本人に同意能力がない時は、医師が、家族を含む関係者と協議して方針を決め、その決定の妥当性を事後的に検証する第三者機関を作るというのが最も現実的な解決策だと、私は思っています
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=91769

1月5日と8日のメモで拾いながら、読めていなかったタミフルに関する治験データ隠蔽問題を「地域医療日誌」ブログさんが詳細に。合併症予防どころか症状改善効果でさえも眉唾ものではないか、といった論調
http://bycomet.hatenablog.com/entry/oseltamivir

同じく「地域医療日誌」ブログで、当ブログでも追いかけてきたビタミンDについて。まあ、使わないほうがよいですね。:改めて、米国小児科学会の説明を聞きたい(なぜかという理由については以下の関連リンクを参照)
http://bycomet.hatenablog.com/entry/vitamind



日本語。ビル・ゲイツマラリアワクチン 日経メディカル:これ、実は底知れないほど恐ろしい情報だと思うんだけれど。
日本政府も、2013年度からビル&メリンダ・ゲイツ財団と組んでネグレクティドディジーズに対する研究開発に力を入れる計画だ。7億円のプロジェクト(外務省が25%、厚生労働省が25%、日本の製薬企業が25%、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が25%ずつ負担)を計画しており、日本の製薬企業とも協力して、ネグレクティドディジーズに対する医薬品研究開発や供給支援を行う。国連開発計画(UNDP)と連携しながら開発途上国向けの医薬品の実用化を目指している。
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/638.html



日本。製薬会社社員、所属示さず論文 子宮頸がんワクチン:所属を示せばそれでいいことだったのか?
⇒ HPVワクチン論文の利益相反(前)(2013/7/9)
http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013121101001741.html

子ども全員を対象にした自閉症のスクリーニングの提案。the need for a multipronged approach in assessing children for autism in order to increase early detection. we found universal screening for autism risk to be feasible and practical We also see that it seems to work best in the context of a toddler's well-child visits to a pediatrician or family doctor.
http://www.medicalnewstoday.com/releases/271917.php

生後6ヶ月の子どもに簡単な課題をやらせることで自閉症リスクが予測できる。:そうまでして、どうしても予測しなければならんものなんでしょうか。ラベリングの弊害の方が大きいような気がするんですけど。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/245553.php

脳の活動を調べることによって、発達に問題が出るリスクの高い未熟児が分かる。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/271931.php

自動的に患者の受診データから骨粗しょう症のリスクを割り出して、高リスク患者に通知してくれるシステム。:こんなのもあったけど ⇒ 骨減少症も「作られた病気」?……WHOにも製薬会社との癒着?(2009/9/9)
http://www.medicalnewstoday.com/releases/271895.php

日本。「うつの痛み」テレビCM、抗議受け一部変更 「体の痛みで落ち込んだだけでうつ病にされる。薬を売るための過剰啓発だ」との厳しい批判は続いている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140201-00000581-yom-soci

広島大病院が出生前検査開始へ ダウン症など3種: 昨日の夕方ニュースを見たけど、カウンセリングが完璧にアリバイになってしまっている、と思った。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=91720

日本。妊娠しやすい排卵日を予測・・・検査薬解禁へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140130-00001491-yom-soci



日本。331グラムの赤ちゃん退院=手術4回、体重14倍に―静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00000124-jij-soci

日本ケアラー連盟の「ケアラーを地域で支えるルールとしくみ」から、第3章「ケアラー手帳のモデル頒布と検証」
http://carersjapan.com/images/reseach2012/carersreseach2012-04ch3.pdf


ブラジルの社会開発大臣が「貧困問題を解決するには、貧困ラインを超えるのに十分なだけのお金を貧しい人々に与えなさい」
http://www.washingtonpost.com/blogs/wonkblog/wp/2014/01/31/want-to-end-poverty-brazils-answer-give-people-money/

NHK「クロ現」に、ひとこと言いたい 大西連:女性の貧困問題の取り上げ方の不備、不十分について、抑えて書いてあるけど、憤りがにじみ出ている。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ohnishiren/20140129-00032113/

「デート」「ファッション好き」革命的研究者の紹介に見る根深い新聞のおっさん思考
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujisiro/20140130-00032140/

「プラス・ハンディキャップ」という面白そうなサイトを見つけたんだけど、ライター紹介を見ていて「ここは男性ライターしかいないのか?」と思っていたら、後に女性ライターが並べてあった。ふ~ん。まるで昔の学校の出席簿みたい。
http://plus-handicap.com/concept/

米国で死刑に使われる薬物の不足が問題になっている問題は何年も前から取りざたされているけれど、その解決策が見えないまま死刑執行の詳細が隠され始めて、残虐な執行が疑われている。
http://www.nytimes.com/2014/01/30/opinion/secrecy-behind-executions.html?nl=todaysheadlines&emc=edit_th_20140130&_r=1