友人のホスピス・ケアからVSED(自発的飲食停止)に疑問が出てきた

VSED(自発的飲食停止)については ↓
C&Cの「VSED(自発的餓死)で死にましょう」キャンペーン(2014/4/25)

夫をVSED(自発的飲食停止)で死なせたという女性の、なんともエモーショナルな講演。TEDビデオ ↓
http://medicalfutility.blogspot.jp/2014/05/vsed-tedx-video-not-here-by-choice.html



何年か前に乳がんになって、
いろいろ果敢に、かつ淡々と闘病してきた友人が
ホスピスに入って数週間になる。

全身あちこちの痛みも完全にはとりきれていないけど、
なにより辛いのはドライ・マウスみたい。

ドライ・マウスのためのスプレーもゼリーも頻繁に使い、
口腔ケア・スポンジを凍らせて口の中を湿らしたりもする。

結構エアコンが効かせてあるので、
余計なこととは思ったけど、少しでも違えば、とも思って、
看護師さんに言って、顔の近くに小さな加湿器を置いてもらった。

もちろん、そんなもので改善するわけでもないのだけど。

たまたま付き添っている時に来室した医師がいうには、
鼻から酸素がいっていることと、
薬でうとうとして口を開けて眠ることとで、
「どうしても乾くのは仕方ない」。

それでも行くたびにドライ・マウスの痛みを訴えるし、
口元に耳を近づけてやっと聞き取れる、か細い声で
「なにかいい方法はないかねー」というのを聞けば、

何か少しでもしてやれることはないものかと
必死で頭をめぐらせてしまう。

そうだ、生理的食塩水のネブライザー(吸入)って、
どうなんだろう、と思いついたので、

今日、娘の施設に行ったついでに小児科医に聞いてみたら、
けっこう塩辛いから却って不快なんじゃないか、というお話。

ということは、つまり、

「緩和ケア」でも、
ドライ・マウスに対して出来ることは、
スプレーとゼリーと氷だけ……ということ、なんですね?

ということは、でも、

VSEDで辛いのはドライ・マウスだから、
そこは「緩和ケア」を受けましょう、そうすればVESDは
苦しまずに穏やかに死ねる確実で合法的な方法です……と
VSEDを推奨する人たちが説いているのは、

必ずしも事実ではない、んでは?

……という疑問が頭に浮かんだんですけど、

もちろん私はただの素人なので、
これに対して「そうじゃないよ」という方がありましたら、
恐縮ですが、易しく(かつ優しく)ご教示くださいませ。