安楽死希望の嚢胞性繊維症の少女、同病女性からの励ましを受け、希望を取り戻す(チリ)
以下のエントリーで拾ったニュースに、
嬉しい続報がありました。
嬉しい続報がありました。
その願いをかなえるためにすぐに大統領に会いたいと
ビデオで訴えた。
ビデオで訴えた。
大統領は即座に病院にValentinaさんを訪ねるも、
違法行為である以上は希望には添えないと言明。
同時に、保健大臣があらゆる支援を約束していた。
(とても賢明な対応だったと思う)
違法行為である以上は希望には添えないと言明。
同時に、保健大臣があらゆる支援を約束していた。
(とても賢明な対応だったと思う)
その後、
アルゼンチンから同じ病気の子どもを持つ家族が
Valentinaさんを訪問してくれたり、
アルゼンチンから同じ病気の子どもを持つ家族が
Valentinaさんを訪問してくれたり、
同じ病気を抱えつつ肺移植を受けて22歳になったMaribel Oviedoさんが
「希望のメッセージと伝えたい」とアルゼンチンから訪ねてきてくれて
一緒にブラジルの医師のところへ行く相談などしているうちに
希望を持つようになり、
「希望のメッセージと伝えたい」とアルゼンチンから訪ねてきてくれて
一緒にブラジルの医師のところへ行く相談などしているうちに
希望を持つようになり、
安楽死したいという気持ちを変えつつある、とのこと。
How Chilean cystic fibrosis sufferer, 14, who begged her government for the right to die has changed her mind thanks to inspirational Argentinian survivor, 22
Mail, March 23, 2015
Mail, March 23, 2015
1984年に事故で全身マヒになり人工呼吸器依存となったラリー・マカフィは
1986年には医療保険を使ってアパートで自立生活を送っていたが、
保険が尽きると同時に施設と病院での生活を余儀なくされ、
1989年に人工呼吸器取り外しを求めて訴訟を起こした。
1986年には医療保険を使ってアパートで自立生活を送っていたが、
保険が尽きると同時に施設と病院での生活を余儀なくされ、
1989年に人工呼吸器取り外しを求めて訴訟を起こした。
裁判所はラリーの希望を認める判決を出したが、
結局、ラリーは裁判所が認めてくれた「死ぬ権利」を行使しなかった。
結局、ラリーは裁判所が認めてくれた「死ぬ権利」を行使しなかった。
その下りを『生命倫理学と障害学の対話』第6章から以下に。
障害のある人々への社会的支援とその背景にある状況周辺の諸々を改善することによって、「耐えがた難い」ものが耐えられるものへと――さらに豊かで実りあるものにすら――変わっていくのだという主張は、判決後のマカフィーの生活に起こったことによって裏づ付けられているように思われる。
広く世間に知られ、障害者の権利擁護団体にも知られるところとなったマカフィーは、人々から支援を得てICUから出た。そして、働きながら自立生活を送るために必要なスキルを教えてくれる施設に移った。
ラリー・マカフィーは死にたいと思わなくなった。
彼は「自分の生活を自分でコントロールする力を取り戻し、コンピューター・エンジニアの仕事がをできる創造的な可能性を与えられたのである。ついには彼はジョージア州の州議会で証言し、自立生活の資金を出してくれるよう求めた。彼は特別仕様のコンピューターを使いながらアパートで暮らすことができるようになった。
「気持ちのちのアップダウンはあったし、時にはそれによって呼吸困難に陥ることもあったが、全体には生きていて幸せだと明言していた。『よい』生活を送れることが彼に『希望』を与えたのである」。
(p.245-6 :読みやすさを考えて、ここではspitzibaraが独自に改行しました)
広く世間に知られ、障害者の権利擁護団体にも知られるところとなったマカフィーは、人々から支援を得てICUから出た。そして、働きながら自立生活を送るために必要なスキルを教えてくれる施設に移った。
ラリー・マカフィーは死にたいと思わなくなった。
彼は「自分の生活を自分でコントロールする力を取り戻し、コンピューター・エンジニアの仕事がをできる創造的な可能性を与えられたのである。ついには彼はジョージア州の州議会で証言し、自立生活の資金を出してくれるよう求めた。彼は特別仕様のコンピューターを使いながらアパートで暮らすことができるようになった。
「気持ちのちのアップダウンはあったし、時にはそれによって呼吸困難に陥ることもあったが、全体には生きていて幸せだと明言していた。『よい』生活を送れることが彼に『希望』を与えたのである」。
(p.245-6 :読みやすさを考えて、ここではspitzibaraが独自に改行しました)
いかに障害のある人の生が、医師や判事裁判官や世の中の人々によって価値の低い生として切り捨てられていくかを、またも思い知らされて背筋が冷えた。
かつて医師や判事裁判官や世の中の人々がそう見たように、喉に開けた穴に入った透明なプラスチックの管で機械と繋がれた男を目の前に見た判事裁判官は、これでは生きるに値しない命だと確信的に(eagerly)判決を下したのだ。人工呼吸器を使いながら病院の外で暮らしている米国人が15000人もいる事実は問題にはならなかった。
障害のない男性が州に死ぬための手伝いを求めたら、出てくるのは自殺予防カウンセリングだろうが、死にたいというマカフィーには、早まるなと言う人も、うつ病の可能性を考える人もいなかった。
(p.245:読みやすさを考えて、ここではspitzibaraが独自に改行しました)
かつて医師や判事裁判官や世の中の人々がそう見たように、喉に開けた穴に入った透明なプラスチックの管で機械と繋がれた男を目の前に見た判事裁判官は、これでは生きるに値しない命だと確信的に(eagerly)判決を下したのだ。人工呼吸器を使いながら病院の外で暮らしている米国人が15000人もいる事実は問題にはならなかった。
障害のない男性が州に死ぬための手伝いを求めたら、出てくるのは自殺予防カウンセリングだろうが、死にたいというマカフィーには、早まるなと言う人も、うつ病の可能性を考える人もいなかった。
(p.245:読みやすさを考えて、ここではspitzibaraが独自に改行しました)
最近の事例として思い出すのは、
事故で全身マヒになった翌日に「自己決定」で
呼吸器を取り外してもらって死んだティム・バウアーズさんのこと ↓
全身麻痺になった翌日に「自己決定」で人工呼吸器とり外して死亡(米) (2013/11/17)
事故で全身マヒになった翌日に「自己決定」で
呼吸器を取り外してもらって死んだティム・バウアーズさんのこと ↓
全身麻痺になった翌日に「自己決定」で人工呼吸器とり外して死亡(米) (2013/11/17)
【25日追記】
Wesley Smithがこのニュースについて、
「安楽死したい」と言っている段階ではメディアは大きく報じて騒いだのに、
「やっぱり生きる」と言うとほとんど取り上げることをしない、
普通に考えたら、生きたいと気持ちを変えたという話の方が素晴らしいだろうに、と書いている。
私も、このエントリーへの反響が思いのほか少なかったことについて、ちょっと似たような感触がある。
https://www.lifesitenews.com/pulse/chilean-girl-changes-mind-and-says-she-doesnt-want-euthanasia-media-says-ho
Wesley Smithがこのニュースについて、
「安楽死したい」と言っている段階ではメディアは大きく報じて騒いだのに、
「やっぱり生きる」と言うとほとんど取り上げることをしない、
普通に考えたら、生きたいと気持ちを変えたという話の方が素晴らしいだろうに、と書いている。
私も、このエントリーへの反響が思いのほか少なかったことについて、ちょっと似たような感触がある。
https://www.lifesitenews.com/pulse/chilean-girl-changes-mind-and-says-she-doesnt-want-euthanasia-media-says-ho