2016年8月12日のメモ

【相模原障害者殺傷事件関連】

ピーター・シンガーは障害者へのヘイト・クライムをけしかけているのか? 安楽死と優生思想の線引きはどこにある?
http://www.sbs.com.au/news/thefeed/article/2016/08/09/peter-singer-dog-whistling-perpetrators-disability-hate-crime

「植松容疑者は正気だった」 ダウン症の娘持つ最首さん:海外の安楽死の周辺の出来事追いかけてきた私の事件の捉え方も、これ。
http://www.asahi.com/articles/ASJ854DWTJ85ULOB007.html

相模原の事件で問われることは何か 原記者の「医療・福祉のツボ」 ヨミドクター
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160728-OYTET50044/

<相模原殺傷事件>重複障害者を「不幸だ」と決め付けてはならない
http://blogos.com/article/185182/

【相模原事件】障がい者が日々感じる、「いなくなればいい」の根っこ 日本社会には、人の『生きる価値』を『コスト』で測る風潮があります
http://joshi-spa.jp/565507

英語。障害当事者と思われる人の相模原の事件に関する考察。犯人と同様の言説は自殺幇助と中絶の議論で見られるとして考察。中絶の権利は障害理由を含め認められると思うけど、社会として障害児は中絶すべき、となると別、という辺りの微妙な線引きが個人的には興味深かった。
https://livingwhiledisabled.wordpress.com/2016/08/04/how-the-japan-mass-murder-relates-to-parental-murders-abortion-and-assisted-suicide-and-why-the-worlds-been-silent-about-it/

措置入院の見直し 障害者団体などが検討撤回求める 「偏見、差別を助長する」
http://www.sankei.com/life/news/160802/lif1608020024-n1.html

高齢者や障害者が処分される近未来(短編):こういうこと、前のブログのどこかで私も書いていたような気がするのですが、見つけられませんでした。
http://blogos.com/article/185390/

亡くなられた方々は、なぜ地域社会で生きることができなかったのか?――相模原障害者殺傷事件における社会の責任と課題 渡邉琢 / NPO日本自立生活センター自立支援事業所
http://synodos.jp/welfare/17696

障害者をケアする母親に生じる貧困と不平等 田中智子 / 社会福祉学:私には、自立生活運動は親、とりわけ母親を本人の地域生活/自立生活の維持・実現のための資源として織り込んでいるとしか思えない場面が多いのだけれど、ここで提起されている問題は、そこではどう扱われているんだろう? 
http://synodos.jp/welfare/17648


【その他】

英国では医師は無益な治療をしない専門職としての良心が法的に守られているが、カナダではラスーリ判決の後、治療停止を医師が躊躇している、とか。
http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2802776

医師幇助死(PAD)が合法化され、障害のある清を生きるに値しないという考えが広がっていることに危機感をいだいた筋ジスの人たちが始めたキャンペーンProject Value
http://www.lfpress.com/2016/08/04/londoner-with-muscular-dystrophy-partners-with-project-value-to-change-perception-of-disabled-people-in-canada-amid-assisted-dying-debate

祭谷一斗さんのツイート 「人工栄養、人工呼吸器、人工透析を便宜的に三大延命治療と呼んでいます」ってどう言う括りやねん、と思ったら石飛幸三氏であった……。
https://twitter.com/maturiya_itto/status/761253941610844161

安楽死防止連合(EPC)から、「安楽死という欺瞞」というタイトルのドキュメンタリー・ビデオ。登場するのは、うつ病の母親を安楽死で失ったベルギーのMortierさん、同意なき安楽死で祖父を失ったオランダのReitsmaさんなど。
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2016/08/the-euthanasia-deception-documentary/#.V6xf3zXKvcs

「治療しても介護しない」「看きれないから助けない」はいけない 川口有美子 :前立腺がんを告知された父79歳は何を思ったのか、「あとどれくらい生きられるんですか?」と聞きました。すると、その女医先生、足を組みなおして、「そうねえ、あと5年くらいかなあ……。平均寿命は超えるから、いいよね(← 唖然 )。で治療どうしますか?」
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160719-OYTET50055/

英国の92歳の俳優Brian Rixさん、終末期で痛みがとれないとして、死ぬ権利を認めて欲しい、と訴え。
http://www.mirror.co.uk/news/uk-news/terminally-ill-actor-brian-rix-8584534

知的障害者への過剰投薬問題。英。これは、メンキャップの「無関心による死」キャンペーンとセットで考えるべき報告書。
https://www.england.nhs.uk/wp-content/uploads/2016/06/stopping-over-medication.pdf

日本。重い障害があっても、親子が笑顔いっぱいで暮らすのを当たり前に。熊本で子ども専門の訪問看護ステーションを運営するNEXTEP島津智之さん
http://soar-world.com/2016/08/05/nextep/

キャンベラの青少年拘留施設で、介護者が重度知的障害のある女性を縛って拘束。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3728582/Canberra-carer-told-tie-severely-intellectually-disabled-woman-ropes.html

中国の法輪功信者からの強制的臓器摘出をあばいた米国の映画 Hard to Believe.「2週間後に心臓の移植手術を受けることになっています」という患者に「どうして心臓移植をあらかじめ予定できるのか?」と疑問を抱いた医師のリサーチ。
http://www.bioedge.org/bioethics/new-documentary-on-organ-harvesting/11947



日本。群大病院“18人死亡”なぜ1人の医師で?
http://www.news24.jp/articles/2016/08/02/07336921.html

「娘の命、諦めたくない」 陽茉莉ちゃん募金、目標額遠く 両親ら懸命訴え:これをメモに拾ったのは、コメント欄の内容がずいぶん以前とは変わってきたなぁ、という気がしたので。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160731-00000005-ryu-oki

腰の手術の際に硬膜外麻酔を拒否したのに意識がなくなってから勝手にやられてしまったStephen Onleyさん、裁判で勝訴。
http://www.malaysiasun.com/index.php/sid/246607447

エビデンスが十分でない半月板の手術がなぜいつまでも行われているのか。薬では効果と副作用が検証されているのに、手術ではそれが行われていない。
http://www.nytimes.com/2016/08/04/upshot/the-right-to-know-that-an-operation-is-next-to-useless.html

日本。子供が原因不明の手足まひ、8割が症状残る…脊髄・脳幹に異常確認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160810-00010000-yomidr-sctch

医学部でホメオスタシスを教えているSandeep Jauhar医師がNYTに「血圧が政治問題となる時」という論考を書き、貧困地域の黒人に高血圧が多いことを考えれば、遺伝よりも社会要因が疑われるのだから、格差を含め社会構造を直すことによって治療すべきだ、と。
http://www.nytimes.com/2016/08/07/opinion/sunday/when-blood-pressure-is-political.html?emc=edit_th_20160807&nl=todaysheadlines&nlid=50068194

ガンの治療として、自分の免疫細胞を強化する新薬とか技術が開発されているというんだけど、ここにもまた部分だけ見て簡単解決を求めることの危うさって、ないのかな。
http://www.nytimes.com/2016/07/31/health/harnessing-the-immune-system-to-fight-cancer.html

米NIH、キメラ胚作成を認める方向。
インドの70歳女性、体外受精で初産(2008/12/9)

最近続いている精子バンクのサンプル取り違えや紛失などのスキャンダルを受け、生殖補助医学会からガイドライン
http://www.bioedge.org/bioethics/ivf-doctors-issue-new-ethical-guidelines-for-errors/11944

豪では、63歳の女性(パートナーは78歳)の出産で規制論議
http://www.bioedge.org/bioethics/doctors-dispute-ivf-birth-to-63-year-old-woman/11942

関連エントリー
インドの70歳女性、体外受精で初産(2008/12/9)
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/54002955.html66歳で世界最高齢出産の女性、3歳の双子を残し、癌で死去(2009/7/16)


日本。虐待にもつながる「抱き上げ介護」がなくならない理由:リフトが使える人ばっかりじゃないんだけど。
http://diamond.jp/articles/-/97611

ジカ熱は小頭症だけじゃなくて、様々な障害の原因となる可能性。:これ、上の議論とも関わってくるとは思うんだけど。
https://www.theguardian.com/world/2016/aug/09/zika-virus-could-be-linked-with-whole-spectrum-of-disorders

リオ・パラリンピックのプロモ動画が鳥肌が立つほどかっこよくて固定概念を覆してくる
http://togetter.com/li/1008569

痛みの治療はおろそかにされている、そして人種差別がそれに拍車をかけている。
http://www.nytimes.com/2016/08/10/us/how-race-plays-a-role-in-patients-pain-treatment.html?_r=0

沖縄ヘイトを考える(上)(下) 差別主義者のはけ口に 勢い増す地域分断の動き 安田浩一 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/55260
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/55592?page=2

早川タダノリ『「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜』:最近、テレビを見るたび言いようもなく不愉快になるのが、これ。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4787220659?tag=hatena-b-22

豪の難民センターに収容されている子どもたちがあまりに悲惨な虐待に晒されていて、死にたいと切迫している、という問題。:この世界は、いろんなところでいろんな人たちを見殺しにし始めているんだ、と思う。
https://www.theguardian.com/news/2016/aug/10/i-want-death-nauru-files-chronicle-despair-of-asylum-seeker-children