2016年2月8日のメモ

Julian Savulescuが英国でいつどのような死に方をするか自分でコントロールできる権利が認められるのは時間の問題、とGuardian紙に語っている。自己決定できない人がいるからといって、止まるべきではない、と。また現行法でAIDを認められていない人にはVSEDを 「自発的、緩和を受けた餓死(voluntary palliated starvation)と称して勧めている。そのプロセスでは、鎮痛剤と鎮静による緩和ケアが受けられて然り、とも。
http://www.theguardian.com/society/2016/feb/03/matter-of-time-people-control-time-manner-death


カナダ、Winnipegのうつ病の女性が合法化されたらPASを望んでおり、マニトバの気分障害学会は肯定の立場?
http://www.cbc.ca/news/canada/manitoba/winnipegger-seeks-physician-assisted-death-for-depression-1.3424388

カナダ精神医学会のKeran Deep Sonu Gaind会長が、精神障害者の自己決定能力の不安定をめぐり、PAS合法化を検討する委員会で懸念を表明。
https://www.lifesitenews.com/news/euthanasia-ruling-puts-mentally-ill-at-great-risk-psychiatrist-warns-canada



米国で高齢男性への一方的DNR指定をめぐる係争事件。法的代理人である娘さんSandra Furrierさんは生命維持を希望するよう書類に署名していたにもかかわらず、いつのまにかDNR指定がされていた、と主張。病院は誤解だ、といっている。
http://www.bostonherald.com/news/local_coverage/2016/01/grieving_daughters_do_not_resuscitate_nightmare

日本。「看取りの技法」全国に広める めぐみ在宅クリニック院長 小澤竹俊さん:分からなくはないんだけど、「患者中心の医療」も「患者とのコミュニケーション」も「看取り」も「技法」の問題にされた時点で、もうそれらではないものと化す、と思うんだけれど……と思って読み始めたら、その経験を「看取りのコミュニケーション」として体系化し、全国の医療・介護職らに伝えようと、昨年4月、一般社団法人「エンドオブライフ・ケア協会」を立ち上げた。在宅医療で知られる長尾和宏医師や小野沢滋医師らと共に、5年間で1万人の「看取り人材」の養成を目指す そうです……。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1Z2GJ0J1ZUBQU006.html

論文。”Shared decision making: informing and involving patients to do the right thing in health care” by Barry MJ:連邦政府レベルでも州レベルでも政策変更を行い、十分に理解のできた患者を積極的に意思決定に参加させて意思決定を共有することを、例外ではなくルールとすべきである。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22415282

日本。想像してみて下さい ~ブログを始めてみて~ サッカークラブ『FC岐阜』前社長、現在も取締役の恩田聖敬さんが、ALSについて、ブログでのコミュニケーションの希望について。
http://www.huffingtonpost.jp/satoshi-onda/als-blog_b_9128714.html

日本。入院中の難病ヘルパー解禁 重度障害に意思疎通支援:これ、当ブログが「迷惑な患者問題」と称して取り上げてきた医療現場での差別が命を脅かしている問題の解決に向けて、本当に大事なこと。重症児者、知的障害者にも拡大希望。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160206000095

日本。重症障害者にかかりつけ医 新年度態勢づくりへ 静岡
http://www.at-s.com/news/article/health/shizuoka/207109.html

ずっと自閉症の兄2人の介護を手伝ってきて、9歳の時に初めて自分はケアラーなんだと気づき支援につながった体験を語る14歳のRobyn Thomasさん。ヤングケアラーが支援とつながるためには、まず自分のやっていることは介護なんだと気づくことから。
http://www.dailyrecord.co.uk/lifestyle/family-relationships/i-didnt-realise-carer-until-7314162#5L8I3D8V0xvZxuMG.97

スコットランドで、介護者に支援を求める権利を認める法案が議会を通過
https://www.holyrood.com/articles/news/carers-scotland-win-new-rights

ケアホームの認知症フロアで、3人のうち2人のスタッフが持ち場を離れたために一人で全員に目配りができず、85歳の入所者をバスローブの紐で縛った介護職に、温情判決。英国。
http://www.lancashiretelegraph.co.uk/news/14255508._Under_pressure__carer_who_tied_up_85_year_old_dementia_sufferer_avoids_jail/


金融機関、認知症の人や高齢者への対応に苦慮。:英国のMCA施行の際に、銀行協会もガイドラインを出していた ⇒ http://www.arsvi.com/2000/0801km.htm
http://www.medicalnewstoday.com/releases/306102.php

ベンゾジアゼピンが特に認知症リスクを上げるということはない、という巷の噂とは逆の調査結果。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/305922.php

LAの医師 Hsiu-Ying Lisa Tsengに、患者が中毒になっているのを知りつつ、また警察や検死官からの警告にもかかわらず、おカネのため? 患者の死後も鎮痛剤を処方し続けて3人の患者を死なせたとして、30年の実刑判決。
http://www.bioedge.org/bioethics/la-doctor-gets-30-years-for-prescribing-pain-killers-to-addicts/11742

日本。首相「1億総活躍に不可欠」 第4回赤ひげ大賞5人表彰:受賞された先生方それぞれのお仕事は尊いものだと思うけれど、首相が来賓で出てきたり、特別協賛がジャパンワクチンだったり、この賞が胡散臭く思えてきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160130-00000069-san-soci

Ren Tamjina-Pena監督によるドキュメンタリー映画‘No Mas Bebes’が、米国でブラジル移民女性に1960年代、1970年代に行われた非任意の不妊手術の実態を描いている。:ヤリクチがこれに似ている ⇒ 妊娠した囚人に不妊手術、2010年まで (CA州)(2013/7/16)
http://www.bioedge.org/bioethics/no-mas-bebes/11732

「家族に優しい雇用主」を目指し、米国防省精子卵子の凍結とIVF治療を負担する、と。
http://www.bioedge.org/bioethics/us-military-to-offer-sperm-and-egg-storage/11741

フランスで、健康な子どもが生まれたのに依頼人の同性愛カップルに子どもは死んだと伝えながら、別のカップルに売ろうとした代理母を逮捕。
http://www.bioedge.org/bioethics/surrogacy-fraud/11734

日本。不妊治療保険、今春解禁=高額費用を補完―金融庁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000008-jij-pol

英国HFEA、研究目的でのCRISPR利用を認める。ただし胚の生育は14日まで。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/305917.php

英国に引き続き、米国もミトコンドリア置換技術の適用を承認。
http://www.bioedge.org/bioethics/three-parent-babies-but-only-males/11739

2015年5月25日のメモES細胞による人工気管治療のデータ捜査の疑いを拾った、スウェーデンカロリンスカ研究所のPaolo Macchiarini医師。去年の疑惑では潔白とされたみたいなんだけど、その後ロシアに拠点を移して、比較的健康な患者が死亡。この人、どうやら大ホラ吹きだったみたい。KIから同研究所の評価と信頼を傷つけたと非難。
http://www.bioedge.org/bioethics/stem-cell-shenanigans-by-a-casanova-in-the-karolinska/11745

ジカ熱対策に、自滅するよう遺伝子改変された蚊を放つことをブラジルNational Biosafety Committeeが容認。もとは農業での害虫駆除目的で開発されてきたもの(spitzibara的には、マラリア対策でも言及されていた記憶があるんだけど)で、環境への影響が不透明だとの懸念も。
https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2016/01/29/heres-how-gm-mosquitos-with-self-destruct-genes-could-save-us-from-zika-virus/?wpmm=1&wpisrc=nl_evening

英国NHSの窮乏対策で、看護師など最前線のスタッフ、カットへ。
http://www.theguardian.com/society/2016/jan/29/hospitals-told-cut-staff-nhs-cash-crisis?subid=1398245&CMP=EMCNEWEML6619I2

英国医師会の調査で、GPの68%が無意味な書類仕事が増えてサービスの質が低下していると回答。
http://www.theguardian.com/society/2016/feb/03/more-than-half-of-gps-say-the-quality-of-their-service-has-deteriorated

米国の青少年の厚生施設で看守らによる性的虐待容疑が2007年から2012年で倍増。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/305922.php

日本語。レイプ被害少女、入院先でさらに性的暴行被害か インド
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160202-00000024-jij_afp-int

日本語。「処女が条件」の奨学金に賛否両論 南アフリカ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160201-35076991-cnn-int

ユニセフの統計によると、女性器切除の被害者はこれまで思われていたよりも7000万人も多い。
http://www.theguardian.com/society/2016/feb/05/research-finds-200m-victims-female-genital-mutilation-alive-today?subid=1398245&CMP=EMCNEWEML6619I2

なんとも、いや~なニュースだなぁ。英国で警官が精神障害のある女性Sarah Reedさんを万引きで逮捕する際に暴力をふるい、それがあまりにひどいと同僚が防犯カメラの映像を暴露して警官はクビになった。Sarahさんは病院で拘束されている間にモメて、暴行で逮捕され、病院から監獄に移される。家族は自己防衛だったと主張。監獄では、薬を飲めず、治療も受けられなかったという。裁判が始まらないうちに、死んでいるのが見つかった。どうして病院から監獄に移されたのか、と家族は憤慨。
http://www.theguardian.com/society/2016/feb/03/sarah-reed-assaulted-by-pc-dead-holloway-prison

テネシー州で、ペットの犬を見せてくれなかったという理由で11歳の少年が8歳の少女を殺害、第1級殺人で有罪、19歳まで収監との判決。
http://www.theguardian.com/us-news/2016/feb/06/boy-11-guilty-of-murdering-girl-8-after-she-refused-to-let-him-see-puppies?subid=1398245&CMP=EMCNEWEML6619I2

日本語。米国でギグ(単発仕事または日雇い)・エコノミーが普及し、高スキルの「強者」も日雇い化へ
http://markethack.net/archives/51973234.html

日本語。リサ・クリスティン:現代奴隷の目撃写真
http://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20151120-00001541-ted

フランスで、スーパーマーケットに食料品を廃棄せず、寄付するよう求める法律。
http://www.theguardian.com/world/2016/feb/04/french-law-forbids-food-waste-by-supermarkets?CMP=share_btn_tw