ハートネットTVブログConnect「命に線引きする時代を考える」

昨年12月上旬に、
滋賀県びわこ学園の第35回実践研究報告会にお招きいただき、
「いのちに線引きをする時代 それでも光はともに生きることのなかに」と題して
全体講演をさせていただき、午後からは第1分科会を聞かせてもらいました。

前日には見学会に参加して、
NHKハートネットTVのディレクターの方と
横浜医療福祉センター、西宮「すなご」や、名古屋からこられた支援職の方々と一緒に
生活支援部長の飯田京子さんの案内でびわこ学園医療福祉センター草津を見学。

どこをとっても楽しくて学びの多い2日間だったのですが、

思いもかけないことに、このたび、その2日間が
びわこ学園の成り立ちや理念や実践の紹介とともに、
ハートネットTVのブログ記事として掲載されました。

とてもいい記事に取りまとめてくださっているので、
ぜひ、多くの方に読んでいただければ。

以下から前・中・後編の3本です。
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/237155.html


びわこ学園では、「施設から地域へ」という考え方は尊重しつつも、支援のシステムも整備しないままに、地域に任せようとすれば、家族に大きな介護負担がかかることになることを懸念しています。創設時から地域との連携を重んじてきたびわこ学園では、施設か地域かの2者択一ではなく、施設の専門性を地域に還元し、双方の力を活かしながら社会全体で支える仕組みづくりを拡げていくべきだと考えています。
(ゴチックはspitzibara)




廊下の至る所に「本人さんはどう思うてはるんやろ・・・・」という貼り紙がありました。初代のびわこ学園長である医師の岡崎英彦さんが頻繁に口にしていた言葉だと言います。最初は職員を戒めるための言葉かと思いましたが、びわこ学園の雰囲気からすると“戒めの言葉”というよりも、入所者を理解するための“導きの言葉”として掲げてあるように感じました。


児玉さんの講演会で紹介されたように、重症児者の存在そのものを問題視するような社会の流れが生まれてこようとしているだけに、社会の負担の側面だけではなく、支援のノウハウをもつ社会の豊かさについても改めて目を向けるべきだと思いました。


そして、私は「怒れる大魔神」……(笑)。