公式連絡ノートに記載 文豪ナースの最新作

いつも紹介させてもらっているのは
個人的に用意して週末の帰省の際に娘と一緒に行き来している「連絡ノート」なのですが、

GWとお盆と年末年始の年3回、
多くの利用者さんたちが帰省される時期には、
園長の挨拶のほか、それぞれ看護職、リハ職、支援職の担当の方と主治医から一言が書かれた
療育園からの公式の「連絡ノート」が出てきます。

そこに記入された文豪ナースの最新作が、
また一段と筆が冴えて、すばらしいのであります。

私が年を取るのに合わせて、海さまも年齢をお重ねあそばし、
ともに体力の衰えを感じているであろう今日この頃。

「2人とも年をとってしまったねぇ。

私がいなくなった後も、周りのみんなと仲良くして、
時には助けてもらいながら、しっかり生きていくんだよ。

そして、自分の人生を振り返った時に、
ほんの少しでも「ああよかったなぁ」と自然に思えるような、
そんな生き方をするんだよ」

……と優しく語ろうとデイルームに会いに行くと、

海さまはフロアの上でおとなしくしておらず、
はげしく寝返り、マットから飛び出してお遊びになられておりました。

そのお姿に私は「はっ」とし、
悪しく年齢を重ね、以前に比べて考え方が後向きになってく私を
海さまは「いいや、違うだろ」とお諭しになっていることに気づきました。

あぁ、雪やこんこん……。

来年もよろしくお願いいたします。



ちなみに、最近、歯科の先生のご提案をいただいて
前歯の歯茎の保護の為に食後の歯磨きの後で保湿剤を塗ってくださっていて、

冬場に入って暖房で空気が乾燥して唇がバリバリになるので、
同じものをついでに唇に塗ってやってもらえませんか、とお願いしてみたのですが、

それを支援職の担当から伝え聞いた、
この文豪ナース(年齢で言えば海よりも親に近い男性)がおっしゃったのは……

「そりゃ、つけてあげられるが、
もうちょっと色気のあるもの使えーやー。
柔らかいジェル・リップとか、あるじゃろー」

それを文豪支援職から個人連絡ノートの方で伝え聞き、

おー、それはそうだ。
つい、保湿剤を歯茎のついでに唇にも、と結びつけたのは、
あまりにも安直で、一人の女性である娘を無視した親のあさはかな考えであった……

と諭していただき、気づかせてもらったので、

早速に海と相談の上、
年が開けたら早々に、リップを買いにショッピングモールの初売りに行くことにいたしました。