2015-01-01から1年間の記事一覧
オレゴン州の話題。 Julianna Snowさん(5)はシャルコー・マリー・トゥース病で、 酸素マスクをつけている。 体力が落ちているので、ちょっと風邪をひいても肺炎になる可能性がある。 次に病気になった時に救命できるかどうかは不透明で、 仮に救命できた…
個人的なメモとしてーー。 インタビュアーはBioEdgeの副編のXavier Symons。 Daniel Callahanは1970年代にいわゆる「生命倫理学」の創設を率いた人物。 当時は60年代の科学研究の発達で、 倫理問題やジレンマが噴出した時代。 生命倫理学でそれが解決できる…
海の入浴時、 ネット製のシャワー・ベンチに寝転んだ海の両側に親が座ります。 身体を洗うのは母がメインで父親がサブ。 シャンプーは父親がメインで母親がサブ。 で、シャンプー時、何度か父親から 「はい。お母さんのほうを向いて」 「じゃぁ、今度はお父…
ヘイスティング・センターの創設者で著名生命倫理学者のDaniel CallahanへのBioEdgeインタビュー。シンガーについてとか、あれこれ、おもしろい。これはせめてメモ・エントリーくらいにはしたいけど。 http://www.bioedge.org/bioethics/interview-with-dani…
「昔語りシリーズ」の看護師さんは、海の担当さん。 6歳で入園した時から海を知ってくださっている 数少ないスタッフの一人。 たいていは廊下の奥まった詰め所の向いにある、 重度の人たちのお部屋で働いておられることが多いのだけれど、 海は別の部屋や廊…
おかえり 体調を崩して、総合病院へ入院していたKさんが無事に帰って来て、 また元気な姿を見せてくれました。 そこにいることが当たり前な人がいないことは、やはり寂しいもので、 元気な姿を見たときには、そばに行かずにはおれませんでした。 しかし仕事…
療育園LOVE 今から15~6年前の頃は、若い20代の看護師さんは、 成人病棟から療育園に異動すると、とっとと退職されていく方が少なくなかった気がします。 「だめー。生理的に受け付けない」とか 「看護師の仕事じゃないじゃん」とか。 利用者さんのそばにい…
昨夜、久しぶりの出張から帰ってきたら 受信トレイにgrowth attenuationのアラートが入っていて、 「娘の世界広げるために、家族が障害のある子どもの成長を止める」というタイトルに 「げっ。また新事例か?」と、一人で色めき立った。 「働くのイヤだ」と…
ほんの印象のようなことに過ぎないのだけれど、 とても大事な疑問だと思うので、とりあえずメモしておきたい。 先週10月17日の土曜日、 『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』の著者の 松永正訓医師の講演を聞いた。 たくさん…
CA州のPAS合法化の次に推進派のターゲットと言われているNY州で、抵抗運動を率いるのはSpitzer, Paterson両知事の下で働いた経験を持つ、J.J. Hanson氏。メイナードさんと同じ脳腫瘍をわずらい、現在はthe Patients Rights Action Fundの会長。 http://www.n…
娘でも夫でもない家族にある処置が必要となり、 ある総合病院に入院したところ、 主治医の説明が素晴らしかった。 まず、イントロダクションとして その処置を含む治療の選択肢の全体像を どういう方法や技術があるか、 それぞれの利点とデメリットがなんで…
米国の生殖補助医療界が2000年に作ったガイドラインで 卵子ドナーへの支払いに1万ドルの上限を定めていることを不当だとして、 女性たちのグループが集団訴訟を起こした。 卵子の価格に上限を設けることは違法な価格操作である、と主張し、 ドナー精子の価格…
Bioethics誌の10月号に掲載された フィンランドのTurku大のJukka Vareliusの論文。 On the Moral Acceptability of Physician-Assisted Dying for Non-Autonomous Psychiatric Patients (精神疾患患者への非自発的医師幇助死の道徳的許容性について) アブ…
『生を肯定する いのちの弁別にあらがうために』(青土社 2013) 小松美彦氏と、 香川知晶、市野川容孝、荒川迪生、金森修、小泉義之、片山容一各氏との対談。 第一章の香川氏との対談は本書のための録り下ろしで その他の章は『現代思想』その他で2006年か…
Purley在住のSimon Binnerさん(57 ケンブリッジ卒)は 介護サービス会社Caremark社のディレクターだったが 今年1月7日に運動ニューロン疾患(MND)を診断された。 その帰途にすでに その時が来たら死ぬことを決めていたという。 このたびSNSサイトに以下の…
豪で若くて健康な人々が、安楽死推進派が自殺に勧めるペントバルビタールを使って自殺している。1999年から2014年の間に52人。 http://www.theage.com.au/victoria/scores-of-people-with-serious-illnesses-are-killing-themselves-in-victoria-20151007-gk…
オランダの安楽委員会が出した新たな報告書によると、 2014年に報告された安楽死・自殺幇助は5033件で 4501件だった2013年から10%の増加。 2336件だった2009年からは倍増。 多くのケースで GPが承認して、自宅で亡くなっている。 医師が法律に定められた患…
2008年に事故で植物状態となった男性の生命維持を巡って、 中止を求める妻や子供たちと、それに抵抗する両親が対立してきた 以下の裁判の続報。 Nicklinson訴訟で、英国最高裁「PAS禁止はプライバシー権と相反」 ・フランスでは安楽死実行の医師に無罪判…
10日土曜日のBioEdgeのニュースレターで BioEdge編集長の Michael Cookが以下のように書いていました。 This week YouTube made history. Literally. Assisted suicide became legal in California after Governor Jerry Brown put his signature on a law p…
10月5日のCA州のPAS合法化決定を受け、 報道は多数出ていますが、その中から2つの話題を。 ① ブリタニー・メイナードさんのメッセージ・ビデオが登場 昨年11月1日にかねて予告していた通りに致死薬を飲んで自殺した メイナードさんの新たなビデオが出ていま…
メキシコの地方政治家が「ホームレスに致死薬の注射をしてあげるのが親切なのでは?」と発言して物議。:Bioedgeが「これ自体は不用意なうっかりかもしれんが、考える人間がいることは、やる人間が出てくるということだ」と。 http://www.bioedge.org/bioeth…
以下のエントリーで拾った話題の続報のようなニュース。 元ヘッジファンド・マネジャーの製薬会社CEOが薬の値段を40倍も吊り上げて開き直り、ファーマ業界からも総スカン(2015/9/25) 今度の会社は急成長中の Valeant Pharmaceuticals International。 例えば…
Jerry Brown 知事は、10月5日、 先月州議会を通過していたPAS合法化法案に署名。 In the end, I was left to reflect on what I would want in the face of my own death,” Brown added. “I do not know what I would do if I were dying in prolonged…
「かっちゃんのお父さん」 20年くらい前の、ある面会日のこと。 ゲンちゃんは、家庭の事情で面会者はなく、そんな時はシリーズ1のこうちゃんの時のように、手の空いた職員の出番です。 (当時は、職員にも、面会者のない人と一緒に過ごすくらいの時間の余裕…
海が6歳で入園した当時からの(もちろん何度かの異動はあったけど) 昔なじみの看護師さん(男性・40代後半?)が、最近、 昔の出来事をいろいろ語ってくださるのですが、 それが、どれもこれも、 シェアせずにいられないほど面白く心に響く話ばかりなので、…
26歳の時にバイク事故で障害を負った夫を 24年間ケアしてきた女性が、Independent紙に書いている 「私がケアラーになる前に誰かから教えてもらっておきたかったこと」。 ○夫婦関係を維持する努力が必要になります。 夫婦間で介護し介護される関係になると、 …
知的障害者への医療差別に粘り強く取り組んでいる英国の障害者チャリティ、メンキャップが 2013年に知的障害のある人への配慮ある対応を求めて作ったビデオを以下のエントリーで紹介しましたが、 知的障害のある人への医療差別 (Mencap作成のビデオ)(2013/…
15日の以下のエントリーと、 終末期の人工的栄養の拒否と自殺であるVSEDとは区別を、と看護師の論文(2015/9/15) 直前エントリーに引き続き、 Ann Fam Medに掲載された オランダでのVSED(自発的飲食停止)の実態調査報告論文を。 Primary Care Patients Hast…
15日に以下のエントリーで紹介した論文は 同時に他の2本とあわせて掲載になったものだったので、 ちょっと間が開きましたが、その2本を読んでみました。 終末期の人工的栄養の拒否と自殺であるVSEDとは区別を、と看護師の論文(2015/9/15) まずは、NY州、ロチ…
Milou de Moorさん(19)は12歳の時から 狼瘡(ろうそう)《種々の皮膚のびらんや疾患を特徴とする》をわずらい、 その症状として鬱病や意識喪失、神経痛などに苦しみ、 3年以上前に安楽死を要望。 家族と医師らがメディアに語ったところでは 両親も同意し、オ…